市長有志22名による稲村和美候補の支持表明は逆効果で大炎上!?弁護士や学者から公職選挙法違反などの厳しい指摘。
いよいよ兵庫県知事選挙も最終版というところまで来ました。
誰が知事に選ばれるのか!?有権者ならずともネット上ではひじょうに注目を集め盛り上がっています。
一部では斎藤元彦前知事と新人の稲村和美候補の一騎討と情勢を解析する声もあります。
日々注目が集まる選挙の最終盤で兵庫県の市長有志の会29名のうち、22名が稲村和美候補を支持表明という宣言をしました。
動画元:https://youtu.be/weQ7E66pgzA?si=xdY7tTxzp8lqPBxH
耳を疑い目を疑うような有志22名の支持表明という時期的にも違和感の残る宣言はなにを意味するのか。
稲村和美陣営の圧倒的な力を見せつけるためなのか!?それとも斎藤元彦前知事の再選を阻むためには手段を選ぶ余裕はないという断末魔なのか!?
本稿では市長有志22名という集団での稲村和美候補への支持表明が効果的なのかそれとも逆効果ではないのか!?公職選挙法に抵触しないのかについて調査してお届けします。
兵庫県の市長有志の会22名による支持表明のなぞ
今回の市長有志22名による支持表明のニュースが飛び込んできたのは11月14日。兵庫県知事選挙の投開票日が11月17日ということで選挙期間も2日という差し迫った状況での支持表明の宣言。
この支持表明という一連のニュースにはいろいろとなぜ!?と感じる疑問点があります。
今回支持表明に賛同した市長有志の会22名の顔ぶれのあとで違和感を感じた疑問点を深堀していきます。
稲村和美候補の支持表明に賛同した市長有志22名はだれ!?
兵庫県知事選で22の市長が異例の稲村氏支持表明。
背に腹は代えられないといわんばかりに寄ってたかって斎藤さんを意地でも落選させようとしてるな。大人のいじめ。 pic.twitter.com/9miexe7VCZ
— 増田健也/KenyaMasuda (@kenya_m773) November 14, 2024
2027年02月24日任期満了
2027年02月06日任期満了
2027年04月29日任期満了
2026年12月01日任期満了
2026年04月14日任期満了
2026年03月18日任期満了
次回の伊丹市長選挙 2025年04月23日投票
2028年6月13日任期満了
2026年07月08日任期満了
2025年11月12日任期満了
2027年01月26日任期満了
次回の宝塚市長選挙 2025年04月13日投票
2025年07月01日任期満了
2024年04月07日投票 次回は4年後の同じ時期を予定。
2026年10月27日任期満了
2027年06月16日任期満了
次回の丹波市長選挙 2024年11月17日投票
次回の南あわじ市長選挙 2025年01月26日投票
2025年05月07日任期満了
次回の淡路市長選挙 2025年04月27日投票
次回の宍粟市長選挙 2025年04月27日投票
2026年04月29日任期満了
以上、順不同・敬称略にて29名で構成される市長有志の会で稲村和美候補の支持表明を明らかにした22名の顔ぶれです。
支持表明がどうしてこの時期に!?
それにしても、兵庫県知事選挙を3日後に控えた選挙期間中の最終版というタイミングでの有志の会22名による支持の表明はどうしたんだろう!?と違和感さえ感じるニュースです。
現在のところ、兵庫県知事選挙の最新情勢は強力な組織票を背景に稲村和美候補がリード。斎藤元彦前知事が猛追という状況。
最後のとどめではないですが、稲村和美候補の圧倒的な組織力を誇示するために行われたのか!?
それとも、猛追する斎藤元彦前知事の再選を何としても防ぐために他に方法が見つからずに行われた支持表明だったのか!?
市長会長の酒井隆明・丹波篠山市長は「県政の混乱がこれ以上続くのは許されない」とし、蓬莱市長は「今回の選挙ではデマが飛び交っており、県民の誤解を招くことがあってはならない」と語った。
各市の社会課題の解消には県との連携が欠かせないとし、市長経験のある稲村氏に県政の立て直しを期待するとしている。
報道陣からこの時期の表明になった理由を問われると、「選挙戦で誹謗中傷や誤解が広がっており、正しい情報が伝わっていないという懸念が生じた」などと緊急的な対応であることを強調した。
誹謗中傷や誤解が広がっているといった正しい情報が伝わっていないという懸念が市長有志22名の支持表明の理由として強調されています。
そこで、有志の会22名が稲村和美候補を支持表明することで懸念されていると強調されている問題がい決するのか!?という疑問は残ります。
何だか説得力に欠ける苦し紛れの説明にも受け取られるおそれがあり、有志の会22名の支持表明は諸刃の剣ともなるリスクをはらんでいるのではないかとも思われる。
兵庫県市長会のサイト内に本会は、兵庫県下各市間の連絡協調を図り、市政に関する諸般の事項を調査研究して、その向上と発展に資することを目的とする。とあります。
市長有志の会の22名も選挙戦の中で誹謗中傷や誤解が広がっている点や正しい情報が伝わっていないという懸念を客観的な事実をもとに示して懸念するところで止めておけばまだ理解は多く得られたのかなと思います。
市長有志の会29名の支持表明は全会一致では無かった
斎藤元彦前兵庫県知事が失職に追い込まれた兵庫県議会議員による不信任決議が全会一致だったのに比べると市長有志の会29名が全員差支持表明に賛同していないのは自然だと思う。
兵庫県市長会に所属する7名の市長の名前が無かった点は注目したい。
神戸市の久元喜造市長や、最年少で市長に当選した芦屋市の髙島崚輔市長、それに斎藤元彦前兵庫県知事にテレビ番組内で道義的責任を厳しく追及していた泉房穂氏の後継にあたる明石市の丸谷聡子市長の名前が支持表明の有志22名に入っていなかったことに評価する声が多くみられている。
稲村和美候補への支持表明が逆効果とは考えなかったのか!?
まったくの逆効果。
「我々の利権や利益がヤバいんで結託します」と表明してるようなもの。
ますます稲村氏に当選して欲しくない。
兵庫、ひいては日本が危険になる。兵庫県知事選、市長会有志22人が異例の稲村氏支持表明 「誹謗中傷や誤解広がり懸念」#Yahooニュースhttps://t.co/g0GhI1xSes
— T.M (@TM47383445) November 14, 2024
こちらの投稿のように、市長有志の会22名がそろって稲村和美候補へ支持表明をすることが有権者にどのようにうつるのかという配慮が出来ていたのか疑問です。
今回の知事選挙は組織票対浮動票という構図と指摘される面があります。
組織票だけでは斎藤元彦前知事に逆転され当選されるかもしれないという焦りから浮動票へアピールの一環だったのかもしれません。
肌感覚ですが、浮動票の主である有権者が最も毛嫌いする性質のアピールだったのではと思えてならないのです……
選挙期間中の特別公務員である市長の支持表明は公職選挙法に抵触しないのか!?
市長会有志の稲村さんへの支持表明は、
公職選挙法違反‼️兵庫県下の市長という地位を利用した選挙活動。
これは法律違反の禁止行為🈲です。 https://t.co/IbEjdrP8jw— 中村真由美@行政書士&女性経営者 (@mayumioffice) November 14, 2024
市長有志の会22名による稲村和美候補の支持表明についてが弁護士や行政書士といった法律家から公職選挙法違反の指摘があります。
公職選挙法136条の2第2項違反。特別職公務員の地位利用による選挙活動を指摘。
公職選挙法136条の2第2項違反。特別職公務員の地位利用による選挙活動です。 https://t.co/3JOSS4xFPO
— 弁護士 徳永信一 (@tokushinchannel) November 14, 2024
この点、論点は「地位利用による選挙活動」であるか否かに絞られているようです。
許認可権等を有する市長の肩書を明示して支持を表明している。市内の出入り業者などに直接的な影響力があることに照らしてダメだろう。「俺たち市長はみんな稲村支持だ。君たち、誰に投票すべきかは、わかっているよね。」という文書だよ。公選法136条の2第2項。 https://t.co/L4TLnSVT1G
— 弁護士 徳永信一 (@tokushinchannel) November 14, 2024
市長の政治的権力って許認可権などを背景にひじょうに強いものなんですね。いちいち言わなくても暗黙の了解的な話なんですね。
今回の有志の会の支持表明に対して、集団的ないじめといった指摘をされている声も見かけました。支持表明をした市長22名も支持される陣営も選挙に勝つことで頭がいっぱいになり冷静な判断が出来なかったのでしょうか!?
これでは逆効果ではと思っていたら同じような意見がSNS上で散見されます。
支持表明の前に弁護士に相談したり検討はしなかったのか!?
選管にも顧問弁護士にも相談してないと思うよ。相談してたら「市長会有志」なんて肩書利用なんかしない。その程度のレベルなんだよ。田舎の市長って。 https://t.co/cpWE0jUJ7k
— 弁護士 徳永信一 (@tokushinchannel) November 14, 2024
今回のような市長の肩書を持つ政治家が22名も集団で特定の候補者へ支持表明を行うという異様な選挙展開ですが、市長のみなさんはこのヤバさを感じなかったのでしょうか!?
権力の座にいらっしゃるので「何が問題なんだ!?」とすごまれるとアレですが……
今回の支持表明が公職選挙法136条の2第2項に抵触するか否かのやり取りがSNSにありました。
そこで徳永信一弁護士は選挙管理委員会にも顧問弁護士にも相談していないのでは!?と記されています。
しかし、支持表明の22名の市長の中には司法試験に合格し弁護士の登録をしている市長さんもいらっしゃるため確信的なのか、見解の相違で逃げる戦略か!?とうがった見方をしてしまいます。
市長有志の会22名の支持表明は逆効果!!公職選挙法違反の指摘も。まとめ。
・11月17日の投開票を控える兵庫県知事選挙の最終版で市長有志の会22名が稲村和美候補への支持表明。
・どうしてこの時期なのか!?最後のとどめとして力の誇示のためか、斎藤元彦前知事に逆転されることを防ぐための対策か。
・稲村和美候補への支持表明が逆効果という考えには至らなかったため、苦し紛れに感じる支持表明のワケを述べている!?
・支持表明は公職選挙法136条の2第2項にある特別職公務員の地位利用による選挙活動に該当すると弁護士の指摘あり。
・支持表明した有志の会22名の中に援護し登録の市長もいたが見解は不明。
最終盤に至っても目が離せない兵庫県知事選挙。前述のように斎藤元彦前知事と稲村和美候補の一騎討の構図とみられる選挙戦。
兵庫県の有権者の今回の選挙権はプラチナチケットだと表現する人もいました。
既得権益の組織票と民意の浮動票の勝負が決するまであと2日!!