予備試験の保険として司法書士試験に併願という考えが頭に一瞬よぎったのですが……
予備試験、たまには弱気になることもあります。
年内は音速で法律の基礎科目のインプットに集中して、同時に過去問を研究している日々です。先ほどまで民法と民事訴訟法の基本的な知識について復習を兼ねて時間を費やしていましたが、その際にふと予備試験の保険ではないのですが同じ法律系の資格である司法書士試験と併願のような形で受験することによりダブル合格も狙えるのではないかという不届きな考えがよぎってしまいました。この身の程知らずとここはご批判ください。
日常的に予備試験の合格に向けて準備を進める過程というのはひじょうに孤独な作業です。普段は考えもしないことをふとした瞬間に考えてしまい自分の都合の良いように解釈し頭の中に固定化してしまう確証バイアスに陥ることを回避するために記録として残しておきたいと思います。これが空想で済めばよいのですが、そんなに世の中は甘くありませんし、司法書士も難関です。
司法書士の試験と司法試験(予備試験含む)ではその試験内容を見ておおいに重複する部分もありますが、それぞれの資格試験独自の出題範囲をそれぞれ抱えています。よほど優秀で時間的にも余裕のある受験生であればいざ知らずごくごく平凡なわたしがおいそれと欲を出して臨むのは控えるべき考えでした。
それに、冷静に考えれば予備試験であれ本試験たる司法試験であれ優秀な方ほどその試験に集中すると予見されます。安易に保険ではありませんが併願という考え自体、わたしの場合は慎むべきでした。ここに反省しております。
中には司法試験崩れで司法書士へ転向なんて意見もあるようですが、司法書士試験は○○崩れでも合格できるような資格試験ではないことは調べれば実感できると思います。
法律に限らず資格試験を志す際の動機は人それぞれです。何となくイメージ的に稼げそうな資格ということで、好き嫌いや興味の有無は関係なくとにかく稼ぐという事のみに焦点を当てている方であればなくもないかなと思います。しかし、わたしの場合は別の記事にも記しているように司法試験の難易度の前に検察官になりたいという強い動機から資格取得の試験に参入してきた経緯がありました。そうすると就職できさえすればどこでもいいやという考えとは違うのでこの考えは自分の中で採用することは出来ないということになります。さらに今回は学び直しも含め、再挑戦です。年齢的に検事は無いのですが、同時に資格を取ることだけが目的でもありません。ということで、まずは予備試験合格にフォーカスして突き進むべしということになりました。
今まではそんな気はみじんも起こらなかったのに少し年をとり弱気になったのかもしれません。
せっかく法律を勉強してきたので、予備試験に合格できなかった場合の保険になるかと一瞬考えたのです。しかも、ちょうど予備試験の短答式試験と同時期に司法書士試験も実施されるのでどうかなと思ったのです。ここでも予備試験の合格をめざして集中するのであれば司法試験予備校が実施する予備試験短答式試験の模試を活用するべきですね。
限られたリソースを有効活用するためにはぶれない方針が大事だなと改めて学ばせて頂きました。
一般的にダブルライセンスなど複数の資格取得を計画する場合は何かしら受験科目の免除などのメリットが無いかどうかを調べると思います。そこで、わたしも司法書士試験に何らかの免除の項目が無いのか調べたのですが特にございませんでした。裁判所事務官や検察事務官などの仕事で一定期間従事することで試験免除というのは制度としてあることが分かりましたが、予備試験や司法試験の合格者でも特別な免除は何のに、ましてや一介の受験生にそのような免除制度は無かったということです。当たりまえのことですね。
ということで、初志貫徹ではありませんが、しっかりと予備試験に集中して限られた時間を大切に活用して参りたいと思います。が、中には司法書士試験と予備試験や司法試験を併願する意義のある方もいるかもしれません。
現代はスタートアップといって起業ブームでもあります。そこで弁護士としてさまざま起業の相談に乗りつつ話が進み、クライアントが起業していよいよ法人化となる時に司法書士の専門分野である商業登記までパッケージで受任できるような専門性を手にしたい方などは面白いのではないかなと思いました。
さて気分一新、これから刑事訴訟法の復習に戻りたいと思います。